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NASAが衛星で記録した「ゴーストフォレスト」——塩害が静かに森を枯らしていく

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NASAの地球観測所が、アメリカ・ノースカロライナ州上空から撮影した衛星画像を公開しました。写し出されていたのは、塩害によって広範囲にわたって枯死しつつある「ゴーストフォレスト(幽霊の森)」。じわじわと茶色く変色していく森林の様子が、衛星から克明に記録されています。映画のワンシーンのような光景ですが、現実に進行している環境変化として注目を集めています。

「幽霊の森」という名前のインパクトが先走りがちですが、現象そのものは地味で、しかし確実に進行しているタイプの問題です。

塩害による森林枯死は、海水位の上昇や高潮の頻度増加によって沿岸部の地下水に塩分が浸透し、淡水を必要とする樹木が根から水を吸えなくなって枯れていくプロセスです。一般に、こうした塩害による枯死は数年単位でゆっくり広がるため、地上観察だけでは変化に気づきにくいと言われています。衛星画像が「証拠として」機能するのはまさにこの点で、年単位の時系列比較ができるリモートセンシングは、こうした緩やかな環境変化を可視化するのが得意です。

NASAの地球観測所がこの画像を公開したことには、科学的な記録という意味だけでなく、「衛星データで何が見えるか」を一般に示すという広報的な側面もあります。同観測所はこれまでも山火事・洪水・砂漠化・氷河後退といった現象を衛星画像で公開してきており、今回のゴーストフォレストもその流れの一本です。

ノースカロライナ州の沿岸低地は、アメリカ東海岸の中でも海面上昇の影響を受けやすい地形として、環境研究者のあいだで注目されている地域と言われています。そのため今回の画像は「一地点の話」にとどまらず、沿岸林全体がどのように変化しているかを議論するための素材として扱われています。

【編集部補足】
ゴーストフォレストという言葉は研究コミュニティ発の呼称で、枯れた樹木が白骨のように立ち並ぶ外観から名付けられたと言われています。公式な学術用語というより通称に近いですが、近年は環境報道でも広く使われるようになっています。「映画みたいな光景」という第一印象は正直なところで、その見た目の非日常感が逆に問題の深刻さを伝える入り口になっている、という面はあるかもしれません。

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出典:NASAが衛星で記録した「ゴーストフォレスト」——塩害が静かに森を枯らしていく

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